RBシリーズ クロスローラーベアリング セレクションガイド

クロスローラーベアリングは、精密機械や医療機器など、滑らかで正確な回転が要求される用途に使用される高精度ベアリングです。このタイプのベアリングは、汚染を防ぎ、長期にわたる性能を保証するためにシールが組み込まれているのが特徴です。

主な特徴:

• 精密機械向けに設計
• 医療機器に最適
• 保護のための統合シール
• スムーズで正確な回転
• 長期にわたるパフォーマンス

RB形（外輪分割・内輪回転用）

外輪を分割し、内輪を本体と一体化したクロスローラ旋回輪の基本形です。内輪の高い回転精度が要求される部品に最適です。

例えば、工作機械の割出しテーブルの回転部分などに使用できます。

・密閉型のコードはRE・・・UUとなります。

●高精度が要求される場合には外輪ロータリーをご使用ください。

クロスローラーベアリングは、さまざまな用途での使用に最適で、機器のスムーズな動作を確保するための信頼できる選択肢です。医療現場や精密製造現場など、高い精度と耐久性でニーズにお応えするベアリングです。

ユーザーは、要求の厳しい用途におけるクロスローラー ベアリングの信頼性とパフォーマンスを高く評価しています。彼らは、機器の寿命に関して追加の保護と安心感を提供する統合シールを高く評価しています。

クロスローラーベアリングと円筒ころベアリングの違い

クロスローラーベアリングと円筒ころベアリングは両方ともローラーベアリングのカテゴリに属しますが、構造設計、耐荷重特性、精度性能、および用途シナリオが大きく異なります。具体的な違いは次のとおりです。

構造設計上の両者の主な違いは、ころの配置と軌道のレイアウトにあります。一般的な単列円筒ころ軸受を例にとると、ころは円筒形であり、軸受の軸に沿って平行に配置されています。内輪と外輪の軌道はころに適合する平坦な環状軌道であり、一部の機種は分離構造（内輪または外輪が分解可能）となっています。対照的に、クロスローラーベアリングのころは、円筒形または樽形であり、交差パターンで配置されています（隣り合うローラーが周方向に沿って垂直に90°ずらして配置されています）。通常は内輪と外輪を一体構造とし、内輪外周と外輪内周に軌道が開いた構造となります。一部機種にはローラー間の摩擦を防止するセパレーターも装備しており、全体のコンパクト化と高集積化を実現しています。

耐荷重能力と方向の点で、2 種類のベアリングはまったく異なるシナリオに適しています。円筒ころ軸受は主にラジアル荷重を受けるため、ラジアル荷重の負荷能力が大きい（ころが軌道と線接触するため接触面積が大きい）。フランジ付きモデルは、わずかな一方向のアキシアル荷重に耐えることができますが、フランジなしモデルはアキシアル荷重をまったく支えることができず、合成荷重に耐えることができません。クロスローラーベアリングはころが交差して配置されているため、ラジアル荷重、アキシアル荷重、および転倒モーメント（合成荷重）を同時に負荷することができます。異なる方向の荷重は異なる角度のローラーによって支えられ、均一な荷重分散が保証されます。特に転倒時の耐久性に優れ、高い剛性と安定性が求められる用途に適しています。

精度と動作の安定性の点で、クロスローラーベアリングには明らかな利点があります。ころがクロス配置の設計により、軸受の内部すきまを大幅に低減し、ころと軌道面の接触が線接触（一部機種は2点接触）となり、極めて高い支持剛性を実現します。動作時のラジアル振れ、アキシアル振れが少なく、高精度の回転位置決めが可能です（精度等級はP5、P4に達する場合が多い）。円筒ころ軸受はラジアル精度が比較的高いものの、平行配置構造による制限があり、すきまの管理が難しくなります。また、軸方向の精度のバランスをとることができないため、全体的な位置決め精度はクロスローラーベアリングよりも低くなります。円筒ころ軸受は「高精度の位置決め」よりも「高速での安定動作」を重視しています。

制限速度と適用される作業条件の点で、この 2 つは異なるニーズを満たします。円筒ころ軸受は、ころが平行に配置されており、摩擦抵抗が低いため、制限速度が高くなります (特に分離可能な構造の場合)。モーター、ギアボックス、工作機械のスピンドルなど、高速性と高負荷が要求されるが、一般的な位置決め精度で十分なシナリオに適しています。ただし、クロスローラーベアリングはローラーが交差して配置されているため、摩擦面積が大きくなります。さらに、全体の構造が高度に統合されているため、放熱がわずかに弱くなり、制限速度が低くなります。これらは、産業用ロボットのジョイント、CNC ターンテーブル、精密測定機器、衛星アンテナ台座など、複合荷重に耐える必要がある低速で高精度の機器、つまり回転位置決めの精度と剛性に対する厳しい要件が求められるシナリオに適しています。

さらに、設置費用とメンテナンス費用にも違いがあります。円筒ころ軸受は構造が簡単で標準化が進んでいます。設置と分解が簡単で（分離型モデルは機器を完全に分解する必要がありません）、メンテナンスコストが低くなります。クロスローラーベアリングは一体構造のものが多く、取付面の精度（取付面の平面度や同軸度の確保）が非常に要求されます。設置プロセスが複雑で、故障した場合の修理や交換が困難なため、メンテナンスコストが比較的高くなります。

よくある質問:

• Q: クロスローラーベアリングは高速用途にも使用できますか?
• A: はい、このベアリングは高速で正確に処理できるように設計されています。
• Q: クロスローラーベアリングの交換用シールはありますか?
• A: はい、機器を継続的に保護するために交換用シールを購入できます。